ベートーヴェン最後のピアノソナタの終楽章、その後半を弾いていて・・
この曲を作曲した頃の彼は人生の終盤、耳も聞こえないそんな彼の頭の中で、
この曲はどんなふうに響いていたんだろう・・
どんな光を放っていたんだろう・・
何を思い、感じていたのだろう・・
ベートーヴェンに会いたいなぁ、と思うのです。
時々一瞬でも彼に触れる事ができたような気がする時、そんなふうに弾けた瞬間は、
私はなんと幸せなのだろうと胸がいっぱいになります。
そんなふうに色々と、淡い恋のような思いを馳せながら練習して、
でも現実的にはなかなか上達もせず弾けないところは弾けないまま、暗譜もまだだし、
最後は結局(とにかく、ベートーヴェンに顔向けできないような演奏だけはしてはならん・・!)と、身震いして夢から覚めます・・笑